遠隔授業が求められる背景とは?必要な技術・設備をご紹介
近年、IT技術の発達に伴い、遠隔授業の取り組みに注目が集まるようになってきました。こちらでは、遠隔授業が求められる背景や、どのような場で遠隔授業が取り入れられているかをお伝えするとともに、必要な技術・設備をご紹介します。
遠隔授業が求められる背景
近年、過疎地にいる児童生徒の授業環境を都市部の児童生徒の環境に負けないレベルに上げるための対策が求められていて、その一環として遠隔授業が行われています。
また、海外への留学希望者、初めて海外へ出張する社員のための事前学習環境が、全国的に十分整っているとは言えない状況があり、そうした事態を解決する学習方法として遠隔授業が活用されています。
さらに、海外の大学と提携し学術交流を行っている大学の中には、学生をその大学に留学させるにあたって、語学教育も含めて、事前指導的に、当該提携校の特定の授業をライブで受講させることを希望する大学もあるはずです。
そうした海外の複数の大学と提携し、自分の大学の学生に、海外の優れた授業を選んでライブで受講させることを希望する大学でも、遠隔授業は活躍します。このような背景から、日本・海外問わず、様々な場面で遠隔授業は求められているのです。
どのような場で遠隔授業が取り入れられているのか?
新聞報道によりますと、日本ではすでに山間地の生徒数の少ない小・中学校の生徒が、統廃合ではなく、遠隔授業によって、都市部の小・中学校の生徒と一緒に授業を受けているケースがあります。
また、岐阜大学とシドニー大学のように、事前協議と実証実験を経て学部間の提携を結び、数年間、授業をお互いに交換していた実績もあります。
さらに、JR岐阜駅の生涯学習センターにおいて、大学生及び一般市民を対象にした本格的な国際遠隔授業が、後学期に岐阜大学の提供で実施されたこともあります。このように日本では、教育現場を中心に、遠隔授業が用いられているのです。
どのような技術・設備が必要?
岐阜大学とシドニー大学の場合は、それぞれの大学が持っている遠隔授業のための施設や機器、およびスタッフが使われていましたが、その際にポリコム社のテレビ会議システムも活用されました。
また、株式会社国際遠隔教育設計では、v-cube社のweb会議システム一式を使用しています。JR岐阜駅の生涯学習センターの備え付けスクリーンおよび貸出プロジェクターが利用できる部屋をあらかじめ予約し、毎年市民を対象に「国際遠隔教育講座」を実施しています。
遠隔授業の際、講師は海外の自宅にあるコンピュータールームからパソコンを使ってweb会議に参加し、授業を提供しています。株式会社国際遠隔教育設計の授業をご利用いただく場合には、プロジェクターとスクリーンが必要です。
また、機材の性質上、LANケーブルの差込口のある部屋をご用意いただく場合があります。その他にも、送信側使用機器と受信側使用機器が必要になりますが、受信側使用機器は株式会社国際遠隔教育設計が準備しますので、どうぞお任せください。